【特別価格】【期間限定】カールハンセン&サン CH78(ママベア) 「70TH ANNIVERSARY」 2025年1月末日まで
「『椅子というものは実に厄介』。椅子を作ろうと思ったことのある者ならこの意味がわかるはず。椅子には可能性と制限が共存している。軽くなければならない、壊れてはいけない、それでいて心地良さを提供しなければいけない。椅子に深く携わると、高層ビルを建てる方がよっぽど楽に思える時がある。」
ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ
椅子は実に個人主義的創造物。でもそんな創造物を徹底的に利他主義に徹しながらデザインしたデザイナーがデンマークにいました。
四足歩行の動物から進化した私たち人。二足歩行をすれば脚に負担、そして脚を休めるために椅子で休憩すれば腰に負担がやってくる。私達の身体を完全に休ませる「道具」なんて、どんなに頑張っても作り得ないこと、頭が良くなればなるほどわかって来ます。でも、多分どんなに頭のいいデザイナーでも、そしてどんな建築家でも椅子を作ろうと試みたこと、必ずどこかのステージであると思うんです。それが子供の頃か、学生の頃か、あるいはとあるプロジェクトのためなのか。そして、「あっ、やっぱりね」って思うんじゃないかと思う。それでも、人は椅子作りをやめない。その理由って、椅子は個人主義の象徴だからなのかもしれないと思うのです。
ウェグナーは「椅子は人に実に近い存在であるが故、椅子を見るとその椅子をデザインした人がどういった人なのか、何もかもわかってしまう」と言います。椅子はシンプルが故に作られた背景が実によくわかる。その背景は作った人の経済的背景であったり、社会的背景、そして歴史的背景から大きな影響を受けている。これらの背景から象られた個性をデザイナーや建築家は椅子作りに傾けます。個性がよくわかる椅子作りだから、人は個性の発表の媒体として椅子作りを選ぶんだと思う。
自らを表現したい。そして、それを広めたい。そういったデザイナー、そして建築家にとってみれば、「椅子を作らず何を作るんだ」というところなのかもしれません。
デザイナーや建築家自身が一番よく知ってるように世の中にはもうごまんといい椅子があります。毎年、世界中で何千そして何万脚の椅子がデザインされ、そして廃棄処分となるほどの、溢れる椅子が市場にはすでにある。でも、人は椅子を作り続けてる。こんな事実を目の当たりにすると、今作られる椅子の多くはやっぱり「自己表現」として作られたものなんじゃないかって思う。自己表現は悪いとは思いません。ただ、その自己表現から作られる椅子って、将来ずっと残るものになるのかな。残るものがいいのか、そうでない椅子でもいいのか。この判断は個人によるところです。ただ、私たちは残るだろうと思うものだけを紹介したいと思って、ずっとお店を続けています。だから、私たちは後世残り続ける椅子の方がいい椅子だと思ってます。
今は自己表現の媒体としての椅子ですが、椅子ってもともとは人の権力の大小を表すもの。そして、座っている姿勢はその人の権威を表現してた。全体主義が蔓延してた時代、椅子なんて権力者のもの。一般市民は皆、丸太から切り出したベンチに座ってた。それが私的財産が認められる世界になり、権力に疑問を持つ民が市中に増え、椅子と権力とが結びつかない時代になった、個人主義思想の誕生です。それは個人の権利の尊重であり、権力に指図されない生き方も肯定される時代。それでも、やっぱり「椅子=権力」との構図は人の心に宿り続けた。1960年代のヒッピーの時代、ケネディーとニクソンが「The Chair」に座り討論会をしていた時、権力に屈しないと街に出た若者、ほとんどが床そして地面に座ってた。椅子(=権力)なんて必要ないさっていう表現なんだと思う。椅子が自由に選べる時代になっていたにもかかわらず、人は椅子を権利の象徴とみなし、「個人の権利の尊重」のために地べたに座った。
そんな個人の権利の尊重を表現する時代を経て、「皆が尊重されるべき」との機運が熟すと、ライフスタイル尊重の時代になる。人としてのベーシックな権利の獲得ではなく、獲得した権利をどれだけ謳歌しているのかが重要な時代になってます。繰り広げられる日常生活の豊かさの度合いでどれだけ個人の権利を謳歌しているのかに価値を置く時代です。
個人主義が発展せず、たとえばこの世がまだ全体主義であったとしたら、僕らが知っている「椅子」なんて生まれていない。私たちはずっと丸太に座っていたに違いないと思います。
ウェグナーは生涯500脚以上の椅子をデザインしています。そのシンプルな構造は時代背景、技術背景の写鏡。つまり、その時の「流行」です。「流行」は廃るはずです。でも不思議なことにウェグナーがデザインした椅子の多くは今なお、世界中で多くの人に愛されています。その何故だかの確かな答えを持っている人に、私はまだ会ったことがありません。でも、その残っている理由が彼の椅子つくりは徹底した利他主義であったからだと信じると、すごく、そしてすごく納得がいきます。そして、実際そうだったんじゃないかと思います。
超個人的になるなずの椅子デザイン、でも自らの表現をぐっと抑え、座る人ってどんな人、どんな環境なのって初めてストイックに徹底的に考えた人だったかもしれない。「いや、いまでもそう考えてデザインしている人たくさんいるよ」って話が来そう。ほんとかな。私はそんな人、全く知らない。今の時代、個人の表現であるはずの椅子にそれはないと思う。ウェグナー 、椅子作りにおいて、100%、利他主義であったんじゃないか。そう思うと、彼がデザインした椅子がさらに好きになる。
「個性を伸ばそう」とは話されるけど、「で、どうやって?」って質問したくなる人、たくさんいると思う。「何をやってもいいんだよ。そうゆう社会だよ。」と喩され「で、なんで、それでも学校は行かないといけないんですか?」と質問したくなる人、いると思う。そう質問したくなる人もいいし、その答えに窮する人がいてもいい。その両方が許される社会に個性は育つと思ってます。お互いを許すことが簡単に許される住みやすい社会になっていくんじゃないかと思う。使う人のために作られ、ずっと残る椅子って、そのような社会が生まれる過程で必要なんじゃないだろうかと思ってます。ただ経済のためにと、安い賃金が許される場所にいる人を使い、できるだけ少ない人数で作り出される大量の安い椅子。個人主義が尊重、そしてそれを謳歌する度合いに価値を見出される世の中であるにもかかわらず、そんな椅子を見ると「できるだけ個性を消しましょう」と見えてしまうのは、そこに「相手のために作った」という利他主義が感じられないからかもしれない。
個性の発揮の原点は、相手の意見をそして個性を尊重する気持ちなんだと思う。そして、それは個々が尊敬されるに値する自らの歴史を積み上げていく努力を常に欠かさないこととセットなんだろうと思う。「個性の発揮」でなく「使う人のために」とウェグナーがデザインした椅子。それは、人の声に耳を傾け、座る人を生かすための椅子。個性の発揮のためには、「まずは個性を発揮できるだけの努力の歴史が自分にあるかを顧みながら、他の人の声に耳を澄まさないと。」って、天国のウェグナーから聞こえそう。
こんなこを言ってたかもしれないウェグナーがデザインした椅子、こんな時代だから、余計に意味があるんじゃないだろうか。お互いが簡単に本気で許し合える社会の実現のために。本気でそう思います。
お高い椅子です。これが「贅沢だ」と叱られる、そんな社会には住みたくない。「そんな金がどこにあるんだ」と怒り出す人が多い、そんな世界であってはならないと思う。
2020年にCH78というウェグナーがデザインした椅子が復刻になりました。この椅子は以前、違う会社が作っていて、その会社が廃業すると共にもう作られなくなった椅子。2020年に復刻した時、これからもずっと残る椅子になるのか、或いは、また廃盤となってしまうのか、まったく分かりませんでした。ただ、その時でもまた廃盤になったしても、この椅子を持っていることを恥じることは決してないということだけは、はっきりと信じていました。
復刻してから4年。この椅子の良さをご理解頂ける方々が増えてきました。なんとなく「もう廃盤はない」って言える感じです。
ご購入頂いた理由、復刻して最初の頃は「あのママベアが復刻したから」とい理由でした。それが時が経つにつれ、そういった理由のお客様はほとんどいなくなり、今の理由は「座り心地がいいから」。以前のママベアを全く知らない方々にお選び頂いています。これが、「この椅子がもう廃盤とならないと思う」理由です。
椅子は機能が最も大切なこと、誰もが分かることです。ただ、「ウェグナーがデザインしたから」という「魔法」があるとこの1番大切なことを忘れてしまいがちになります。この「魔法」が解けた今、ウェグナーが目指した座る人を徹底的に考えた椅子として最も大切な機能性でお選び頂く椅子となってます。
柔らかいファーストタッチがいい椅子と思えた時代を過ごし、ほんとにリラックスできる本物のいい椅子が欲しいとお考えの方、是非ご検討下さい。
張地は限定されていますが、今回、この本物のいい椅子をいつもよりとってもお値打ちにお買い求め頂ける期間限定のキャンペーンです。「張地が安いから安くできたのでは?」との心配はご無用です。張地はデンマークの有名椅子生地ブランド「ガブリエル」の超一流の張地です。椅子生地だけで20,000円/M以上もする通常の張地ラインナップと比べても引けを取らない張地です。
ウェグナー がデザインした椅子のほとんどは木製フレームそのものがシンプルな彫刻的な造形美をもち、シンプルで機能的な住宅にぴったりとフィットするもの多い。ウェグナー が目指した張 りぐるみの椅子、それは彼のデザインの特徴である造形美を生地やクッション素材で隠すことなく、有機的で躍動的な雰囲気を持ったもの。クッション素材で騙すことなく、人間工学に基づいた計算された構造体から醸し出される座り心地はまさに「ほんものの座り心地」。頑丈な構造体は半永久的に使える。クッション素材や生地を交換していくことで、次世代、そしてその次の世代までお使い頂けます。
最も汚れが付く肘部分。衛生性を確保するために木製(キャンペーン対象商品はこの部分は画像の通りオーク材オイル仕上。そして脚は肘部と同じ仕様となります)。
今回のキャンペーンの対象になる張地はデンマークの椅子生地ブランド「Gabriel(ガブリエル)」の「Umber」(ハンバー)。通常のラインナップにはない張地。
ハンス J. ウェグナーのキャリア初期の水彩スケッチのインスピレーションを感じさせる5色のカラー。
デザイナー ルイザ・アレグリがGabriel社のためにデザインした、アースブラウンの顔料の美しさと幾何学的な形からインスピレーションを得た温かみのあるファブリックです。その詩的な水彩画のようなコレクションのなかからウェグナーの水彩画を思わせる5色を選択。
(ダークブラウン)
(ライトグレー)
(ブラウングレー)
(ボルドー)
(ダークグリーン)
ウール 85% ポリアミド 15%
耐摩耗性:
200,000マーチンデール
CH78 MAMA BEAR CHAIR 70TH ANNIVERSARY
キャンペーン
■期間:2025年 1月 31日まで
■キャンペーン内容:対象のGabriel「Umber」で張ったCH78を特別価格でご提供
■対象生地:Gabriel Umber 6037, 61273, 61275, 64260, 68280
■木部仕様:オーク材オイル仕上
■価格:税込408,100円
■送料:無料サービス
■納期:3ヶ月から6ヶ月
このキャンペーンはカールハンセン&サン正規販売店のみで開催です。当店はカールハンセン&サン正規販売店です。キャンペーン品であっても5年のメーカー保証が付いております。お受け取りになられた商品に不具合等がありましたら私どもにご連絡下さいませ。また将来の張替なども私共どもをお頼り下さい。
CH78専用「ネックピロー」はキャンペーン対象商品には含まれておりません。別途お買い求め頂けます。税込19,800円。ご注文の際のオプションからお選び下さいませ。
お選び頂ける材/仕上
今回のキャンペーンでお選び頂ける材と仕上は最も人気のあるオーク材オイル仕上です。肘部と脚部の材と仕上は同一となります。
森の王様と言われるオーク材を、さらに金色に輝かせる素敵な仕上げです。オイルをオーク材に塗布すると濡れ色になります。その濡れ色が金色に見え、またしっとりとした雰囲気が出てきます。木表面の保護についてはソープ仕上げと比べ若干ですが、その効力は増します。ですが、ソープ仕上同様、素地に塗膜つ作らない「含浸タイプ」の仕上げとなりますので防汚という意味では効果は期待できません。オーク材をソープ色の白っぽいお色で使いたいのか、あるいはオイルを浸透させた少し濃い濡れ色にして使いたいのか、この判断に委ねられています。数年経った後のお色はソープ仕上と比べ、より濃いお色となります。
無料張地サンプル進呈
「購入は決めたけど、生地が決められない」。
ご安心下さい。ご注文の際の備考欄に「張地サンプル希望」とお書き添え下さい。キャンペーン対象の5種の生地サンプルを無料でお送り致します。生地毎で価格の違いはございませんので、価格変更のお手間もございません。
*現在のところご注文を頂戴したお客様へのサービスとさせて頂いておりまして、ご注文前の進呈は行っておりません。
*メーカーへの発注は張地のご選択後となります。
ネックピロー
ご注文の際、「ネックピロー」も是非一緒にご検討下さいませ。この取り外し可能なネックピローをお使い頂くことCH78の座り心地さらに向上させることが出来ます。特別キャンペーン生地でのご提供のため、キャンペーン終了後の同生地でのネックピローはお買い求め頂くことが出来ません。予めご了承下さいませ。
ご注文の際のオプションからお選び下さいませ。お選ぶ頂くネックピローのお色はお椅子と同じお色となります。お椅子とは別のお色のネックピローをご希望の場合にはご注文の際の備考欄にご希望の生地名をご記入下さいませ。
納期/お届け方法
ご注文後、デンマークから商品到着まで3ヶ月から6ヶ月頂戴します。搬入/設置込みのクロネコヤマトらくらく家財便でお届けをさせて頂きます。メーカーより正確なお届け日の報告がやったまいりましたら、お届け日のご相談のためご連絡をさせて頂きます。
大きなお荷物のためお届け地域によりましてはお届けのお時間帯をご指定頂くことができない場合がございます。予めご了承下さいませ。
ご在宅確認のためお届け前にドライバーから連絡が入ります。ご在宅を確認してからのお届けとなります。
商品詳細
商品名 | CH78("ママベア”) |
---|---|
材 | オーク材 |
仕上 | オイル仕上 |
張地 | Gabriel Umber 6037, 61273, 61275, 64260, 68280 |
製造国 | デンマーク |
デザイナー | ハンス J. ウェグナー |
デザイン年 | 1954年 |
製造会社 | カールハンセン&サン |
送料 | 無料サービス |
販売期間 | 2025年1月31日まで |
商品保証
メーカーからの5年保証が付属しております。安心してお求め下さいませ。故障が発生しました場合は、当店までご連絡下さいませ。到着してすぐ発見される不具合は運送費も含め全て当店が責任を持ってご対応をさせて頂きます。その他、詳しい保証内容、そしてお手入れの方法は商品と共にお届けさせて頂きます「取扱説明書」を参照下さいませ。
ご注文前に必ずご一読下さいませ。
- ご利用のモニターの設定により、色・素材の見え方などが実際の商品と異なる場合がございます。
- お座り頂く際にクッションの擦れる音が致します。商品特性としてご理解下さいませ。
- 木目をお選び頂きご購入頂くことができません。また、天然木を仕様するため、一体一体木目に個体差がございますこ予めご了承下さいませ。
- 本来の用途以外では使用をしないでください。
- 上記を理由とする返品・交換はお受けできません。
- 商品ご到着後すぐに商品の検品をよろしくお願い致します。商品の確認が遅れた場合、ご対応ができない場合がございます。また、検品、がお済みになるまで、箱は保管下さいませ。
- 商品はすべて、検品、そして平均台でガタ付きの検査をしてから出荷をさせて頂いております。ガタ付きがございます場合、まずはご使用の床の状況をご確認下さいませ。納品後に開梱せず長期間保管された場合、保管環境によりましては材の乾燥が進みガタ付きが発生する場合がございます。お気を付け下さいませ。
- 弊店はカールハンセン&サンの正規販売店です。お届けさせて頂くお品は全て、正規品となります。
- お使いの前には、必ず商品に付属しております、商品説明書をご一読下さい。
- ご注文はキャンセルをして頂く事ができません。予めご了承下さいませ。