ソファ/椅子張り替え(修復について)
当店では、買い付けた椅子が全てお店に出す前に張り替えています。
張り替えは単純な食卓椅子等を除き特別な技術を必要とします。
そのため、ほとんどの場合は提携している信頼のおける張替職人に依頼をしています。
1967年製の一人掛けソファです。
買い付けたままの状態です。ぱっと見では、そのへたれ具合/汚れ具合は分かりませんが、何十年も使われていたものですので、その状態はこれから先何十年も使って頂ける状態ではありません。


ベースを取り外し、古い張り地を丁寧にはがします。

中に使われている木のフレーム、緩んでいる箇所があればこの段階で修理します。

下地になる薄いウレタンを椅子の形状に合わせて巻いて行きます。

次にクッション部分のウレタンの型取りをして、その裁断をおこない最適な形にしていきます。

その上に張る椅子生地の張り当たりを見極めます。

椅子生地の型を丁寧にとり、その通りに生地を裁断し縫製をします。

座面下に布をあてて、貼付けます。

下地のウレタンを張った上にさらに座り心地を高めるために、綿を敷き詰めます。

その上に、先ほど縫製が完了した椅子生地を丁寧取り付けていきます。

完成です。
張替職人、縫製職人の2人かかりで何日もかかる作業です。
写真に収めたのは40年以上も椅子の張り替えを行っている信頼のおける職人です。椅子により、使う技術や相性、そして機械の種類が違います。そのため、1人の職人にいつもお願いするのではなく、臨機応変に職人さん達とお話をしながら依頼先を検討しながら慎重にお仕事を進めます。
お付き合いしている職人さんは皆、「これまでの椅子をこれからの椅子に」、こんな思いでいつも張替を行ってくれています。