私達と宮崎椅子さんとの接点を作って頂いたのはお客様からの言葉でした。
「宮崎椅子さんのお取り扱いはありますか?」
その時から私達がどのように宮崎さんとお付き合いを始めたかのお話します。
出会い
宮崎椅子製作所はコンフォートマート桑名店と同じように、片田舎の田畑に囲まれたのどかな場所に存在していました。
第二次大戦中に軍事用として建てられた建物を家具製作工場として転用したのです。60年以上前の建物ものです…。この建物がちょっとモダンでかっこよかったのです。それが、私達の第一印象、「かっこいい」でした。
宮崎代表
実は宮崎さん自身、そして宮崎椅子製作所を創業なさった宮崎さんのお父様は家具とはかけ離れた環境で生活をされていました。宮崎さんのお父さんはもと漁師、宮崎さん自身は家具作りを正式に勉強されたことはほとんどないのです。
でも、そんな環境で育った宮崎さんから出る言葉は家具職人そのものでした。
他の家具下請け会社と同じように、コスト削減を迫られると同時に家具市場が年々縮小していくなか、宮崎椅子もとても苦しい経営状況に陥ったのが今から約15年前です。そんな時、強く頭に思い上がったのが
「どうせ先細りなら、思いきり仕事がしたい」「職人として最大限の仕事を社員にさぜてあげたい」「おもいきり手をかけて家具を仕上げたい」
こんな思いで、下請けを一切断ることになるのです。今でも、この思いに一滴の濁りもありません。
納期3ヶ月から5ヶ月の理由
宮崎椅子製作所がつくる家具の納期、3ヶ月〜5ヶ月です。
「無理はものに表れる」
という信念があるからです。
「22名の社員で1日合計22脚の最高のイスを作れればそれでよし、23脚目の手抜きのイスは作りたくないのです」。こんな素敵な言葉を宮崎さんは私達に語りかけるように話します。
こんな思いで完全受注生産で、1つ1つちゃんと作りたい。なので、納期がとても長いのです。
コンフォートマートと宮崎椅子
コンフォートマートは宮崎椅子とのお付き合いをカイ・クリスチャンンデザインの
1)No.42
2)ペーパーナイフソファ
3)オットマン
4)センターテーブル
5)4110
から始めました。その後、少しずつですが、私達がちゃんと説明できるものだけを少しづつ増やしていってます。
No.42やペーパーナイフソファ等のカイ・クリスチャンセンデザインの商品については、宮崎椅子は2002年から別会社からのOEM生産としてカイクリスチャンデザインの家具の製造を開始し、2008年には直接カイ氏と契約を結び、世界で唯一、製造/販売をしています。
コンフォートマートはお客様と作り手を結ぶ「中継点」の役割でありたいと心より思っています。ですので、つくり手のおもいがより具体的で私達が共感できるものであればあるほど、お客様にそのおもいをよりうまく伝えることができます。
そして、私達はヴィンテージ家具屋として、宮崎椅子さんが作るカイクリスチャンセンデザインの家具のヴィンテージ品を幾度となくお取り扱いしてきました。それにより、 ヴィンテージ品についての知識を十分持っております。
宮崎椅子の宮崎さんのおもいを最大限に伝えることができるのはやはり私達がよく知っているこの家具だと思い、このカイ・クリスチャンセンデザインの家具のお取り扱いを最初にさせて頂きました。その後、宮崎椅子との関係がすすむにつれ、宮崎椅子がつくる他の製品に対しても興味が沸いて来ました。宮崎椅子が作る製品のうち、私達が私達らしく説明できる家具をこれからも増やしていくつもりでおります。