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artek フォレストシリーズ

イタリアを拠点とするデザインデュオ「フォルマファンタズマ」とArtekの協働で発表された「フォレストシリーズ」。製品の素材となるバーチ材に表出した枝の節、昆虫の痕跡、色の濃淡などの自然ならではの特徴を隠すことなく製品の外見に使用するArtek独自のシリーズ。

Artekはこのシリーズが家具業界全体のシステムを再考し変革する指針となり、業界のスタンダード自体が変わっていくことを目指しています。

*近い将来Artekから発売される家具への材料選択基準はこのフォレストシリーズでの材料選択基準に批准していく予定です。

地球温暖化の影響により、使用する材にある「節」や「虫食い」の割合が増え、Artekのこれまでの材料選定基準に見合う部分が年々少なくなっています。家具に使えない多くの部分は家具以外の用途へと回されますが、材料選定基準を見直すことで伐採の総量を減らそうとすることが目的です。適切な伐採数量を守り、森の新陳代謝を促し、現在私たちが直面している地球環境問題の解決の一助になればとの試みです。

フォレストシリーズにの無垢部分には節の虫の痕跡、そして色の濃淡、また天板部分には虫の痕跡やところどころに小さな節が入っています。こういった「ナチュラルマーク」は使用上の耐久性については何も問題はございませんのでご安心下さい。

artek フォレストシリーズ商品一覧

Artekが生まれた国、フィンランド。フィンランドに自生するバーチ材を使い、今でも多くの製品をフィンランド国内で作り続けます。

フィンランドはとっても寒い地域にある国。植物地理学的にタイガ(北部針葉樹林帯)。こんなタイガに育つ木の種類はそう多くないのです。私たちがたまに立ち寄る近所の森や林。植林地ではなく、自然の植生が残っている森や林をよくよく見ると、ほんとに沢山の種類の木が生えているのが分かります。ですが、フィンランドではあの風景には出会えないのです。フィンランドにあるのはこの3種の木。「マツ」、「スプルース」、そして「カバノキ」です。この3種でフィンランドの森の97%をカバーしています。

「カバノキ」、このArtekが使う「バーチ材」の日本語名です。

たった3種類の木しかありませんが、この3種類の木が国土の約72%を覆っているのです。都会を除き、めちゃ森が多いとされる私たちの日本でも60%程。フィンランド到着前に飛行機の窓から見える広大な緑の絨毯。あれは、実は空港周辺だけじゃなく、国全体がそうなっているのです。そして降り立つ空港建物内をぐるっと見渡すと、所々に使われる木製品や木建材の多さにびっくりです。資源が少ないフィンランド、唯一存在する豊富な天然資源である「木」は生活に欠かすことの出来ない生活道具の大切な材料。

官民協力しながら、この大切な資源を持続可能なものとするための管理が徹底していることは世界であまりにも有名です。

「Campi chapel」(木造礼拝堂)2012年, Helsinki, Finland

大切な天然資源を使いフィンランドの国民が築こうとするもの、それは「生活の質」です。人間らしく、心豊かな生活を送ることが幸せであるという考えが、社会制度から文化に至るまで様々な局面において感じられる現在の北欧の国、フィンランド。

かつての北欧フィンランドは厳しい自然環境と乏しい資源による、貧しく暗い時代が20世紀の初頭まで続きます。また、貧困ゆえに教育レベルは低く、衛生観念も未熟となるなかで、特に北部を中心に餓死者が出た地域もあり、働き口を求め多くのフィンランドの国民が自国を捨て、アメリカやヨーロッパ諸国へと移住した時代もありました。今でも、アメリカ、そしてイギリスを始めヨーロッパ各国に旅すると、祖先がフィンランド人だという人に頻繁に出会います。

古くから生きるための創意工夫を重ねてきたフィンランド人だからこそ出来上がった家具ブランドがArtekです。このことを忘れてはいけないと思っています。

このお店で唯一販売するフィンランドブランドのArtek。他に取り扱うデンマークブランドとは全く違う雰囲気です。緯度が高いフィンランドでは育たない硬いオーク材やビーチ材の代わりにバーチ材でどうやって世界で売れる家具を作るのかを必死で考えたデザイナーがアルヴァ・アアルト。特殊な積層技術を使い現在Artekが販売する多くの家具が生まれました。

創意工夫で乗り切ってきたフィンランドですが、世界共通の問題に直面しています。それは「環境問題」。国土の72%を覆う豊富な森林資源ですが、その森林の質が低下しているのです。

私たちが呼吸で1年間で排出する二酸化炭素の量はたった100キログラム程度。日本の人口減に反して増え続けている世界人口がピークの104億人になるとされる2086年でも、私たちの呼吸から排出される二酸化炭素の量は地球上の木を含む植物が固定してくれている二酸化炭素量のほんの僅か(1%程度)。だから、どれだけ人が増えようとも、私たちの呼吸だけで環境問題の原因となる地球温暖化問題には発展しない。

私たちが信じた「豊な生活」の実現のため、本来なら眠っていなければならない固定された地中の炭素(石油が石炭などの化石燃料)を燃やし続けたことで排出される二酸化炭素量は今や人の呼吸の100倍以上の量となり、植物が固定できる二酸化炭素量を超えてしまっています。本来、地球環境を快適に保つためにある、いい意味での温室効果ガスの二酸化炭素が必要以上に増え、地球が必要以上の温められ、現在の地球温暖化問題になっています。

また、二酸化炭素の固定を食い止める森林の数は私たちの生活のために減り、その数は1分間に東京ドーム約2.4個分の数となり、この地球温暖化問題に拍車をかけてます。

この地球温暖化のため、地球の微生物、そして動植物がものすごい勢いで減っています。もう様々なメディアで報じられている通り、1975年から2000年までの25年間に年間平均4万種、13分間に1種の生き物が絶滅しています。 その原因はすべて私たちの活動。人間の活動が全て悪い訳じゃなく、その中でも、「行き過ぎた豊かさ」を求めてた行動が原因

食物連鎖の下位にいる微生物、そして動植物がいなくなれば、私たちの生命が危うくなり、「豊かさ」云々なんて言ってられる状況じゃないなんてこと、誰でも簡単に分かることです。

地球に住む私たち一人一人がこれらの現実を直視し、行動に移さなければ、私たちの命、そして多くの動植物の命は取り返しのつかないことになってしまいます。そして世界の多くの人が声をあげそして行動し、多くの国際機関や政府、そして企業が行動し始めています。

Artekが進める木の選定基準の変更はこの行動の一つ。

材料選定基準の再評価

1990年代、Artekでは市場のニーズに合わせるため材料の過剰な標準化が進められました。1990年代以前、ラッカー仕上げの色合いの不均一であったり、自然素材ならではの節や黒い斑点などが現れているものも製品として認めていましたが、1990年以降は外見を均一化し、色合いまでを揃えるために木材の選択基準を徐々に厳しくし、製品として完璧な美しさを追求しました。

しかし、木は私たちの身体を同じように、成長の過程で傷ついたり、そして割たり、そして色が着いたりします。
そしてこういったナチュラルマークに加え、地球温暖化が及ぼすフィンランドの森林への影響により、木材に現れる節、芯に近い色の濃い部位、そして昆虫による形跡などがより多く見られるようになってきました。

マーケットのニーズへの対応、そして地球温暖化の影響、これらは良材の数を減らし、Artekが持続可能なブランドを目指すうえで、1990年代に厳しくした材料の選定基準の再評価を行い、良材ばかりの採用を改めなければならない状況となりました。

森の役割

木は温室効果ガスである二酸化炭素を光合成により吸収し、根から吸い上げる水とでブドウ糖(デンプン)を作り成長します。この過程で必要なのは二酸化炭素の要素の中の炭素だけ。酸素は木にとっては必要のない「ゴミ」。私たち人類を始め、動物はその「ゴミ」を吸い生きています。地球が出来た46億年前には酸素は存在せず、その変わりに多くあった二酸化炭素を使い生きる生物が生まれたことから生物の進化が始まります。木を始め、二酸化炭素を吸って生きる植物は私たち動物が生まれるずっと前からこの地球に暮らしてました。そして、その最初の生物の恩恵を私たち人類は今でも受け続けています。植物なしでは私たちは生きることが出来ないのです。

植物の宝庫である森がなくなりかけています。

私たちが生活のために伐採し続けている森の数は1分間に東京ドーム約2.4個分。このままのペースが続けば100年後には地球上から森は消滅。

そして、地中にある巨大な炭素(石油や石炭)の塊を地上に上げ、生活のためのエネルギーを得るため燃やし続け、眠っていた炭素は空気中の酸素と結ぶつき、二酸化炭素となり、その量は森が吸収出来る量を大きく上回り、現在その量は産業革命以前と比べ40%以上も増えてしまっています。地球にある大気のうちたった0.1%以下のこの微量の二酸化炭素ですが、その量の上昇下降は温室効果ガスとして大きな役割を果たす気体として、地球に大きな影響を及ぼします。この影響は植物にもあり、このままのペースで気体中の二酸化炭素が増え温暖化が進み続けると2100年には森の40%が消失するとされています。森の消滅は指数関数的に増え続け、100年後の地球には木がまったくない状態となる恐れがあります。

植物の恩恵を受けて生きている私たちの命はもう待ったなしの状況なのです。私たちは地中にある炭素の使用量を減らしながら、現在気体にある二酸化炭素を吸ってくれる森を増やさないといけない。

熟する世相に合わせる

私たちの多くは直接森を壊したり、エネルギー供給のために原油や石炭を発掘したり燃やしたりしていません。むしろ、そんな現場から程遠いところで暮らしてます。私たちの普段の生活から程遠い森を壊す人たち、そしてエネルギー供給のため原油が石炭を燃やす人たちは皆、私たちの生活のために一生懸命仕事をしてくれている人たちです。決して、「地球環境なんでどうでもいい」と悪意を持って仕事に従事している人なんていないのです。

私たちに美味しいトウモロコシを供給するため、綺麗なコットンの肌着を供給するため、美味しいお肉を届けるため、夜に生活しやすい明るい照明を供給するため、そして目的地にいち早く到着するための車を走らせるため。むしろ、そうすることが、皆の喜びを生むと仕事をしている人たちです。誰1人、地球環境を悪化させようなんて思ってない。

そして今回、Artekの材料の選定基準の再評価。よりよい材で商品を提供し、お客様にご満足頂くため1990年代に基準を厳しくした基準の変更です。良材だけで商品を提供することで皆を喜ばそうと思ったのです。ただそれだけのことだったのです。でも、その結果、地球環境の悪化に加担していたことに気付いたのです。

地球環境、そして動植物の生活環境が悪化に進む現在、商品を通じてArtekが提供しようとした私たちだけの喜びは、私たちが今望む幸せを作り上げるための喜びとは少し違う。私たちは他の何かを犠牲にしてまで幸せになりたいとは思っていない。むしろ、他のもの全てが安全で安心して暮らせる世界を望んでいます。材料の選定基準変更は熟する世相の中、当然の流れ。

木製品を長く使い続ける道義

世界の森林面積が減る昨今、木を伐採し作る家具に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。Artekが家具に使用する木は樹齢50から80年。木は人と同じで歳を取ると代謝が減り、光合成の量、そして効率が落ちて来ます。樹齢数年と樹齢50年の木ではその代謝の差は数十倍とされています。

私たちは森林を減らさないことに加え、常に森林の新陳代謝を進めないといけないのです。自然の森林は自然の摂理を元に新陳代謝が進みます。ですが、森林が減った現在、これから増やす森林の多くは人工林、人の手で育てられる森林。人の手で育てる森林の新陳代謝は私たち人の責任です。

古い木を伐採し、新しい木を植え管理する。そして伐採した材を燃やさず、加工して出来るだけ長い年月使用する。伐採した木はもう育だたず光合成もしません。二酸化炭素も吸ってくれません。ですが、木が生涯吸い続けてた二酸化炭素は酸素となり放出され、炭素となり木の組織となり木を形どっています。木を燃やさない限り、もう一度酸素と結びつくことはなく、二酸化炭素を放出することはありません。

植林を進め、森林の管理で新陳代謝を進め、加工された木製品を出来るだけ長く使い続けることは地球環境悪化を食い止めるためにとっても大切なことなのです。

Artekが製造するアルヴァ・アアルトがデザインした家具のほとんどは1930年代にデザインされています。90年以上も世界で愛され、普遍的な家具アイコンとしてこれから先もずっとこのデザインが朽ちることはないと思います。むしろ、新しいデザインの入れ替わりが激しい現世において、地球環境への着目の度合いが増せば増すほど、朽ちるどころか、デザインの輝きが増すことになるはず。

だからといって無理に家具の買い替えを進める必要はありません。木製家具であっても、生産され手元に届くまでに多くの温室効果ガスを発生させます。家具用に伐採されなくても、フィンランドのバーチ材が行く持続可能な場所はごまんとあります。まずは今ある木製家具を大切に使い続け、壊れたら修理/修復を繰り返し次世代に渡していくことをお考え下さい。そしてライフスタイルの変化などで木製家具が必要となれば、持続可能な作り方で作られるこの「フォレストシリーズ」のような家具をまずはご検討下さい。



アルテックについて

1935年に設立した会社、Artek(アルテック)。北欧モダンを代表するフィンランドの家具ブランドです。

コンセプトは、Artek=Art(芸術)+Technology(技術)。「Art」と「Technology」を融合することにより、モダン家具を追求するという、先進的な試みを行ってきました。木材を近代的な素材として確立し、確かなフォルムと安定した品質で、大量に供給できるようにしたアルテックの技術は、現在も変わらずに引き継がれています。また、必要な箇所だけ刻みを入れた部分的な成型合板化、マイクロ波とプレスチームによる木材加工など、その木材加工技術でも世界にその名を知られています。ひとつひとつが正確で芸術的なアルテック技術の功績は、国内外で高く評価されています。

Alvar Aalto(アルヴァ・アアルト)

最も影響力を持った20世紀の建築家の一人であり、建築評論家のジーグフリート・ギーディオンが「北欧の賢人」と例えたアルヴァ・アアルト(1898-1976)は、フィンランドのクオルタネに生まれました。生涯、アアルトは200を超える建物を設計し、そのどれもが有機的なフォルム、素材、そして光の組み合わせが絶妙な名作として知られています。建築は家具と補完し合うものと考えていたアルヴァ・アアルトは、自身が設計した建築に合わせておのずと家具のデザインも手掛けることになります。1931 - 32 年、パイミオのサナトリウムのために開発した最初の家具デザインは世界的な注目を集め、1935年、アルヴァ・アアルトとアイノ・アアルトがデザインする家具、照明器具、テキスタイルを世界的に販売することを目的にアルテックを創業しました。

Artek、そしてAlvar Aaltoという建築家Artek(アルテック)、Alvar Aalto(アルヴァー・アールト )解説ページ
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*名古屋から東名阪国道「桑名東インター」出口5分
*駐車場完備(4台)

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